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美里の花火 2007
8月15日(水)

第4回美里夏まつり花火大会 / 猪俣の百八燈

 美里は約40℃の日に開催された。線路もぐにやりと曲がる危険な暑さだった。

 当日午後、東武東上線は小川町駅の近くで暑さによって線路が伸びてしまい横に5センチずれ、運行をストップした。

 わが最寄り駅で電車に乗るとき、「運行が一部再開されましたので、北に向かいます。線路に水をかけて冷やしておりまして、そろそろメドが立ちました!復活が確かではないので、そのとき、また止まるかもしれませんが代替バスも用意していますので、ご安心あれ。行くとこまで行ってみます。」 という旨のアナウンス!奮ってます。ガッツで動かす鉄道マン魂ですな。
 幸い、「森林公園駅」あたりだっただろうか、完全復旧の知らせが入り、目的の「用土駅」に向かうことがかなった。

 途中、問題区間の線路際には、列車の通過を静かに見守っておられる二十人くらいの工員の方々が見えた。大多数が年配のオヤジたちだ。急遽呼び出され、この危険な暑さ・炎天下の中で黙々と作業をされたのであろう。ホントに頭が下がる思いであった。オヤジさんたち、お疲れ様です。心の中で敬礼!!

 埼玉県美里の夏まつり花火大会は伝統的な行事「猪俣百八燈」にひきつづき行われるものだ。幻想的な真夏の超熱い夜を楽しませていただいた。

 
スターマイン(06)
DATA : Pentax645 + 45mm Velvia50


 用土駅より花火会場に向かう途中見た空が印象的であった。入道雲のかたまりが三つ並んでいる。大気の状態が普通ではないのだろう。
 ちなみにこの次の日、8月16日、隣町である熊谷市が日本一暑い40.9℃を記録した。

 猪俣百八燈ならびに花火ともに初めて拝見する行事である。
 到着とともに、「堂前山」のひろばに陣取った。強烈に暑さが残っていたが、地元の方々のくつろぐ雰囲気が伝わってくるアットホームな会場だ。目の前に、花火筒がならんでいる。プログラムには尺玉がたくさん予定されている。大きめの筒もあるが、まさかこの至近距離で尺玉を? 尺玉は別の場所から揚げるのかな? と思い、係の方にうかがったところ、「そこから尺玉が上がりますよ」とのお答え!!
 イメージでいえば、野球場のセカンド・ベースあたりで尺玉を揚げて、周りの観覧席で楽しむようなもんだ(もちろん例えであって、本当はもっと距離がありますヨ)。ともあれ、花火を楽しむとすれば、すさまじい至近距離である。
 ここで、パンフレットに記載されているキャッチ・テーマを紹介しよう。

『 大輪の花火が
頭上で大爆発するド迫力!!
こんなに間近で見たことない!!!』


 薄暮の空が色を深くしたとき、猪俣百八燈が始まった。丁寧なアナウンスで実況される。堂前山の上手側から、提灯行列の灯りが、ゆらりゆらりとつながってきた。この行事は子供たちのみで執行されるらしい。太鼓や打ち鐘のゆるやかな音色が懐かしい。やがて、百八の灯明に点火された。

 【猪俣百八燈 〜いのまたひゃくはっとう〜 (国指定・重要、無形民俗文化財)】
 ・・・毎年お盆の8月15日に、猪俣地区の堂前山の尾根に築かれた百八基の塚に火をともす盛大な行事で、武蔵七党のひとつ猪俣党の棟梁猪俣小平六範綱及びその一族の霊を慰めるとも伝えられています。
 この行事は、各地で行われる盆の百八燈行事の中でも108の塚を築 いたその上で火を焚くという点で異色であり、霊を慰めるという趣意と相まって塚信仰の様相をよく示しています。 (町のホームページより)

 百八の灯りが静かにゆらぐ中、花火大会がはじまった。

 プログラムは1番から51番まであり、早打ち、段打ちの中に尺玉が多く揚げられる。スターマインは中・大・超特大、そして中盤には県内煙火業者さん7社のスターマインコンクールがおかれている。伝統的な熊谷の花火大会に近い構成だと思った。
 とくに驚いたのはスターマインである。半端でない物量が中型スターマインでも揚がるのだ。スターマインのラストは尺玉の連発で締められるが、まさに頭の上で咲いているである。ときどき燃えカスも落ちてくる。垂直の頭上を見上げた。ホントウに真上に花火が見えるのであある。考えようによっては、こんな恐ろしい体験はなかなか味わえないであろう。技と伝統のある煙火業者さんだからこそ実現できる大会なのであろう。
 力強い、花火の連続であった。予想以上のたいへん見ごたえのある大会であった。
 撮影は、至近距離からの超広角レンズ使用のため、スケール感がイマイチ出ておりませんが、雰囲気を感じていただければ幸いです。

各写真をクリックしてください。

01
大スターマイン(06)
02
スターマイン(12,13)
03
オリエンタル火工さん
04
本家神田煙火工業さん
05
10号 千輪ふたつ
06
7号・7号・10号
07
スペシャルスターマイン
08
スペシャルスターマイン
 ここで、もういちどキャッチ・テーマを紹介しよう。

 『大輪の花火が頭上で大爆発するド迫力!! こんなに間近で見たことない!!!』

 まさに、そのとおりの大会であった。熱い幻想的な夜を味わった。
 この日、相当汗をかいた。こんな時は、体は水分よりも塩分を求めるということもよくわかった。いろいろ貴重な体験を重ねた日であった。



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